人生の教訓

勤め先の手洗い場にラミレートしたA4用紙に人生の教訓、人の道のあり方を説く、啓発する教えが掲示してある。

用をたす度に目にとまる。

一つは遠藤俊夫さんの「三気」とのことである。 「よく見える目を持ちながら見落とすのは、見ようとしないからだ」 「よく聞こえる耳を持ちながら聞こえないのは、聞こうとしないからだ。」などと続きます。

まあ掲示してある所が会社の中なので、何事も真剣に取り組みましょう、一生懸命によく見て、よく聞いて、よく取り組んで仕事して会社の業績向上に努めなさい、ということを言いたいのか?

はっきりとそう言っているわけではないけど、そんな事を言いたいんだなって思う。 他の二枚も似た様なもので、苦労を避けたら先に苦労がある、とか、自分に注意、注告してくれる人がいるのは、その人の強みだ、なんて調子のいいことを書いてある。

そのほかにも「製品を買ってくれるお客様に対して、責任をもって製品を作っているか?」なんてことも掲げてある。

従業員に会社が儲けるために一生懸命、文句は言わずに働きなさいよ、いやな仕事でもどうせやらなきゃならないのだから、どうせしなきゃならないのなら楽しんでやりなさいよ、あなたの人生なんだから、なんて調子よすぎるんだよなぁと思う。

会社のために一生懸命働け、とは言うけど、従業員の皆さん、頑張りすぎないように、ケガしないように、健康に注意しましょう、とは言わないんだ。

まじめに頑張って仕事していれば給料が上がるし、待遇もよくなるよ、とは言わない。

ケガしないように注意しよう、はどこにもない。

 

私はひねくれ者なので、そう思うのかもしれませんが。 お寺のお坊さんのお話も似たようなところがありますが、こんなこと言うと怒られますかなと。